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親子2代でまもる日本のものづくり[生野民商]


独立して5年目に近所の人に紹介され入会しました。
最初は昇さんが民商に顔を出していましたが、途中からは京子さんが婦人部で活躍するように。
「当時の婦人部長とのつながりで仲間ができた。福岡から出てきて、まわりに知り合いがいなかったがので、いろんな勉強もできた」など、言い表せない多くのことを学んできたそうです。
「家でも話は、民商のことばかりですわ」と昇さんは笑います。
京子さんは「民商も世代交代していって、若い人同士のつながりももってほしい」と話します。
田中 栄(生野)

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■鞄パーツ裁断加工ひと筋に50年
代表の髙山昇さんは、15歳で福岡県朝倉市(旧甘木市)から単身上阪しました。
生野区の菓子店に勤めましたが、店の倒産で、近所の鞄製造メーカーに転職したのが、鞄業界に入ったきっかけです。
その会社は、大手の鞄メーカーの仕事が多く、1974年8月に、近所で独立開業しました。
独立後も、そこの受注が多かったそうです。
一時は海外に仕事が移され、受注が減りましたが日本の製品が再注目されてきた今は、MEDE IN JAPAN のバッグブランドメーカーに鞄の部品を納入しており、徐々に受注も増加しています。

■家族の結束で丁寧な仕事にこだわる
髙山商店の鞄(付属品)の加工は、革の生地を素材ごとにおおまかな裁断を行います。
さらにこの材料を正確な形に金型でプレスして打ち抜きます。
金型は、メーカーから支給され、大きさや形によりたくさんの種類があります。
同じ面積の生地から、如何に少しでも数多く採れるようにするかが、腕の見せ所です。
ここから第2工場での作業となります。
皮革製品の加工、折り曲げ部分の溝を切るなど、細部を加工、コンピュータ制御のミシンで縫製します。
厚い皮革製品は、縫製は熟練の技術が必要ですが、小さな曲線部分をデザイン通りに曲げられるかどうかは、この段階の調整で決まります。
最後に縫製の後に内側に残った糸や材料クズなどを除去、同時に縫い目などの最終チェックを行い完成です。
このように、各工程の正確、丁寧な仕上げにこだわった仕事ぶりは、鞄メーカーからの評判も良く、信頼されています。
事務所は2カ所で、裁断を主とする工場は、髙山昇さんと長男の(髙山)雅至さんの担当、縫製、加工は、第二工場で、次男の(髙山)修一さんの担当です。奥さんは、経理を担当、さらに遊撃手として繁忙期を乗り切る貴重な戦力となっています。

■継いでいきたい日本の技術
長男の雅至さんは「小さいときから製造業の父親の仕事を見てきて、バブルがはじけたあと多くの製造業の廃業を見ました。前職は鉄加工業の製造業でつとめていて畑違いですが、日本の技術、純日本製を残したいという気持ちを持って今は継ぐ覚悟でやっています」と決意を語ってくれました。
父親の昇さんも「息子達もやる気になって頑張ってくれてる。なんとか頑張らんと」と親会社からの紹介で、新しい取引先をひろげようと奮闘しています。
中小企業の廃業が年間約30万社と言われ、後継者不足が第一の理由とされています。
しかし髙山商店は、髙山夫妻と2人の息子さんとのファミリービジネスとして、円滑な運営をされています。
後継者不在から事業継承が先送りされている中小企業が多いなかで、経営のバトンタッチが上手くいっています。後継者を育成するには、どうすればいいのか学ぶ点が多くあります。

中小企業診断士
関浦 照隆

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鞄パーツ裁断加工 髙山商店
髙山 修一さん(次男)/ 雅至さん(長男)/ 京子さん / 昇さん(代表)
住所:〒544-0011 大阪市生野区田島3丁目4-6 TEL/FAX:06-6758-3628
営業時間:9:00~17:00 / 定休日:日曜日

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2016年02月24日 11:12:59


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